2018年6月12日火曜日

Linuxでモナーコインをマイニングする(チューニング編1)

Linuxでモナーコインをマイニングする(環境構築編)」の続きです。

Xubuntu上でccminerが動く環境はできたものの、効率良くマイニングするには、GPUのチューニングが不可欠です。
WindowsにはAfterBurnerという便利なツールがありますが、Linuxには無いので、代替できるものを使ってGPUをチューニングします。

実は、NVIDIAのドライバにはnvidia-smiというツールが含まれており、これを使ってPowerLimitを設定することができます。(Windows/Linuxどちらも)
Linuxでは、CUDA Toolkitを導入するとNVIDIAのドライバが自動的にインストールされるため、「環境構築編」を見て環境を構築された方は、もう使える状態になっている筈です。

PCに接続されているGPUの一覧を表示するには、以下のようにします。
sudo nvidia-smi -L
Linuxの場合、アプリケーションがGPUを使わなくなるとドライバがアンロードされ、GPUに設定したパラメータ(PowerLimitなど)が初期化されることがあります。
このため、まずはじめに、ドライバがアンロード〜再ロードされてもこれらのパラメータを維持するために、Persistance ModeをONにします。

以下の例では、デバイス番号0のGPUのPersistance ModeをONにします。
sudo nvidia-smi -i 0 -pm 1
では、いよいよPowerLimitの設定です。
sudo nvidia-smi -i 0 -pl 60
上記の例では、デバイス番号が0のGPUのPowerLimitを60Wに設定します。
PowerLimitの設定がパーセント指定ではなく、ワット指定な点に注意してください。

尚、AfterBurnerで設定可能なGPUのコアクロック、メモリクロック、FANスピードの設定は、nvidia-smiでは出来ないようです。
これらをするのは、nvidia-settingsというXアプリケーションを利用します。

nvidia-settingsはコマンドラインで利用するには少しだけ工夫が必要ですので、また次回。

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