一方、NVIDIA純正のnvidia-settingでは、これよりも広い幅でGPUメモリクロックを変更できます。
自分のGeForce GTX1060-3Gの環境では、オフセットの下限値として-2000(MHz)を指定できるようです。
今回は、最適なGPUメモリクロックを探ってみたいと思います。
既に、モナーコインを直接マイニングしていないこともあり、Lyra2REv2だけでなく、feathercoinのハッシュアルゴリズムであるneoscryptについても調べてみました。
あと、ついでにkotoで使われているyescryptも。
結果は上記のグラフの通りで、Lyra2REv2もneoscryptも、GPUメモリクロックのオフセット値を-1500(MHz)に設定した場合が最も効率が良いようです。
yescryptも1500(MHz)あたりから効率が下がりますが、 最適値は-1000よりも前に有りそうな雰囲気です。
それよりも、yescryptに関しては、PowerLimitを設定した状態とはいえ、GPUメモリクロックが標準の状態よりもダウンクロックした時のほうが2.5倍近く効率が上がる、というのは想定外でした。
kotoをGPUで掘っている方は、是非ともチューニングしてみて下さい。
【測定条件】
- GPUはGeForce GTX1060-3Gを利用。
- マイニングソフトはKlausT-8.21-mod-r17を利用。
- GPUクロックは標準のまま、PowerLimitは60W(=50%)に、FANスピードは80%固定に設定。
- グラフは、GPUメモリクロックが標準(±0)の状態のハッシュレートを100%として描画。
- 縦軸はハッシュレート増減の割合、横軸はGPUメモリクロックのオフセット値。
GPUメモリクロックのオフセット値が0→-1500にかけてハッシュレートが増加しているのは、GPUメモリクロックの減少に伴い消費電力が下がり、その分GPUクロックがブーストする為と考えられます。
また、-1500以降でハッシュレートが激減するのは、GPUメモリクロックがハッシュの計算に必要なサイクルを維持出来なくなり、メモリアクセスの為にGPUが待たされる為と推測しています。
いずれにしても、Lyra2REv2とneoscryptに関しては、GPUメモリクロックのオフセットは-1500に設定しておくのが良さそうです。
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